LEAF TO HOME REPORT FILE002

「初代LEAFを家庭用蓄電池に」

電気自動車LEAF×2台を巧みに使い、家に電気をもどしながら生活している方がいます。
それは3年前に取材させていただいたHさん。そのスタイルはさらに変化・進化しておりました。
LEAFの2台使いとはどのような方法でしょう? お話を伺ってきました。

きっかけは今年、新しく発売されたLEAF(40kW)を購入したことです。
その際、初代のLEAF(24kW)は走行距離が10万キロを超えていたこともあり、下取りに出さず家庭用蓄電池として家で使用することにしたのです。これでHさんの生活は再び変わりました。

電気の料金は昼と夜とでは違います(契約メニューによって値段の違いアリ)。
Hさんが最初のLEAF(24kW)を迎えた動機はというと「深夜電力料金をなんとか昼間につかえないか」と家庭用蓄電池の購入も検討していたところ、ビックリするほど高額な蓄電池に比べ、蓄電容量は大きいのに家庭用蓄電池より割安、補助金も出る車「LEAF」が発売。CMを見て「これだ!」と即決購入したのが始まりでした。

今は家庭用蓄電池として大活躍中の1台目のLEAF(24kW)。ナンバーは外し済み。

「LEAFで電気を操って遊ぶHさん」

奥さま用のセカンドカーのはずがLEAFの多様な魅力にはまってしまったHさん。
LEAFに安価な深夜電力を貯め、日中(充電時間以外)それを使用するだけじゃなく、効率のいい充電時間を模索したり、使える電力を計算したり。それらが楽しくてほぼ趣味になりました。

それだけでも大きな節約になるのですが、ただひとつ問題が。
いったんLEAFで出かけてしまうと家への給電ができなくなるのです。電気は商用電力に切り替わり、その間はその商用電力を買わなくてはなりません。「うちの契約では電気が割高になるのは夕方4時から。それまでに家に帰らなきゃ、と慌てることもたびたびありました」と笑いながらお話してくださいました。

そうなるとまた欲しくなるのが蓄電池です。そこにずっと欲しかった大容量のLEAF(40kW)が発売。購入と共に初代のLEAF(24kW)は蓄電池として車庫に鎮座することになりました。

「LEAF2台使いのエコな生活」

Hさん宅では普段、生活にLEAF(40kW)の電気を使っています。
車に乗ってでかける時には車庫にある蓄電池となったLEAF(24kW)からの給電に切り替え。
もう帰りの時間を気にする必要もなくなりました。日産やスーパーに寄ってゆっくり充電を済ませて帰り、またパワーステーションにつないで家に給電するサイクルです。

外で充電してくると、深夜電力を貯める時間になってもほぼ容量はいっぱい。なので少ししか充電されません。
その結果、電気料金もさらに減ったとのことです。Hさん宅では照明の他、暖房、キッチンが電気ですが、その電気代は約9,000円/月だそうです。車にかかる費用はというと、以前は大型のRV車に乗っていたHさん。燃費もいいとはいえないし、その他オイル交換などのメンテナンス費用も結構なものでした。

それがLEAFになるとガソリン代に替わる「電気代(燃料代)」は日産のカードで2,000円/月(税別)を超えることはありません。不凍液もオイル交換も必要なく、車の税金も安くすみます。自動車税の金額は排気量ごとに決まっており、ちなみにLEAFは排気量ゼロなのですが、自動車税の金額は2.95万円。エコカー減税対象車なので購入の翌年のみ自動車税は7,500円に。自動車重量税は3年分が免税で0円になります。

「ガソリン車のときは、遠くまでドライブする際はガソリン代を気にしましたが、LEAFにしてからはまったく気になりません。遠くのスーパーで何か安く売っていても、前なら『ガソリンかけてまで…、』と行かなかったのが、時間さえあれば今はすいーっとLEAFで出かけます。」今や電気自動車の充電スタンドも増え、コンビニ、大型SC、自動車会社、ホテル、道の駅などで難なく見つけることができるそうです。

車と家との関係は今までとは大きく変わってきました。これからは駐車している時間こそ暮らしに車を活用する時代だと、Hさんのお話を伺ってひしひしと感じました。

主にこの2台目のLEAF(40kW)をパワーステーションに繋ぎ、家へ給電している。

Hさんのエコスペック

所在/札幌市
住宅延べ床面積/42坪
構造/軽量鉄骨
設備/
太陽光発電3.3kw(京セラ)
LEAF24kw深夜電力4時間蓄電(NISSAN)
空気熱ヒートポンプ暖房(CORONA)

備考/
新築当時の暖房はFFストーブ+ツインバーナーであり、
LEAFを購入後、暖房熱源を電気にしたいと考えて、深夜蓄電型電気暖房に変更。
通常の電気ボイラーはイニシャルコストとしては安価でありますが、
当初はLEAF24kw蓄電容量では間に合わずヒートポンプを採用したことによって、
暖房を含めてまる1日不便なく使えることになりました。